股関節を形成している大腿骨頭や骨盤の臼蓋(受け皿側)の軟骨がすり減り変形している状態。
先天的な臼蓋形成不全もあれば、加齢にともない関節軟骨がすり減り変形を起こすものもある。
※軟骨のすり減りや骨の変形は元には戻りませんので、いかに進行を遅らせるかが重要になります。
施術方針
①股関節周囲の筋肉を緩める
→関節がスムーズに動くようにしておくと軟骨のすり減りが予防できますので、股関節の硬くなっている筋肉をマッサージや鍼でほぐしていきます。
②骨盤、脊柱周囲の筋肉を緩める
→骨盤の臼蓋側と大腿骨頭との微妙な角度や位置関係で痛みの出方が変わることがありますので、骨盤、股関節、上半身の筋肉ををバランスをみながら緩めていきます。
③股関節、体幹の筋肉を鍛える
→筋力が低下すると股関節の安定をはかれないので痛みのない範囲で運動をすることも大事です。
※徐々に進行していく病変ですので定期的に病院で検査しつつ治療を進めていくことが望ましいです。
鼠径部に痛みがでるものの総称。キック動作が多いサッカー選手などに多い症状で、骨などの器質的な異常はないもの。
筋肉の使い過ぎによる柔軟性低下、筋力低下、拘縮などが原因と言われている。
施術方針
①股関節周囲の筋肉を緩める
→股関節周囲の筋肉、特に内転筋群や殿筋群が慢性疲労により硬く拘縮を起こしていることが多いため、マッサージや鍼を施し柔軟性と弾力を取り戻します。
ただし相当な硬さになっていますので高頻度での施術が必要になってきます。
②肩甲骨など上半身の筋肉を緩める
→股関節の負担を分散させるために、全身を連動させて身体を使えるようにすることが大事なので、脚だけではなく肩甲骨周囲なども入念に緩めていきます。
※また可動域を広げるためにストレッチを行ったり、筋力のバランスが崩れているのでリハビリも必要になってきます。